| エポック社 ビッグエッグ野球盤 |
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| ● 東京ドームだ |
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| 時代は変わり、東京ドーム型野球盤の登場である。TVゲームに |
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| 移って久しい子どもたちの興味と関心を取り戻すべく、エポック社が |
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| 総力を結集して開発したであろうことは想像に難くない。 |
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| 驚くべき新機能盛り沢山だが、まずはドーム型の名の通り透明 |
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| の屋根がついている。ホームラン打球の行方を心配せずに遊べる |
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| という大きなメリットがあるが、反面ある種の閉塞感は否めない。 |
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| もちろん屋根の取り外しは自由である。両翼38cm、中堅スタンド |
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| までは39cmと従来のC型より小ぶりながら、圧倒的な存在感。 |
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| ● 夢のオートリターン機能! |
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| 打球が球場内のどこに飛ぼうが、秘密の地下道を通って自動的に |
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| マウンドの投球装置下に戻ってくるオートリターン機能が素晴らしい。 |
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| たかが野球盤、されど野球盤。誕生から30年を経てのこの進化に |
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| 改めて深い感慨を覚えると同時に、関係者の労苦がしのばれる。 |
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| しかしながら、1995年に発売されたこの名機も、今や絶版である。 |
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| ● レバー式ヒッティング復活! |
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| ドームをかぶせて遊ぶとなると当然すべてのオペレーションは |
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| その外で行われなければならない。そこで問題になってくるのが |
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| 従来のワンタッチ・ヒッティング機能だが、エポック社はここで、 |
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| 実に勇気ある決断を下す。なんとデラックス野球盤以来約25年 |
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| 振りに、レバー式ヒッティング機能を復活させたのである。 |
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| 写真手前の赤いレバーを手前に引くとバットが構えられ、 |
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| 離すと同時に豪快にスイングする。個人的には盤上に手を置く |
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| ワンタッチ式に多少ならずも違和感を覚えていたし、このレバー |
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| 式の良いところは、バットを振りかざす角度が自由であるという |
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| 点だ。レバー操作の熟達により、引っ張りはもちろんのこと、 |
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| 流し打ち、バント、バスターまで可能になる。こういう
“技量” |
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| が存在してこそ、各々の選手への感情移入が可能になり、 |
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| 遊びがよりエキサイティングに、より味わい深いものになる。 |
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| ● スポンサー広告も |
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| これをリアリズムと受け取るか、一流のシャレと笑い飛ばすかは |
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| 諸賢の自由だが、グラウンドフェンスに張り巡らされたスポンサー |
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| 広告には脱帽だ。と同時に、このシール広告導入にあたって、 |
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| エポック社に広告収入が発生したのか、はたまたその逆に同社が |
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| スポンサー各社に使用権を支払ったのかは、ヒジョーに興味深い。 |
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| どっちだと思います? |
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| それはともかく、このビッグエッグ野球盤を機に消えたものがある。 |
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| そう、ときにはケムール人だったり、あるときはゴリさんだったりした |
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| 偉大なる選手人形たちである。長い間、ご苦労様でした。 |